Beijing 2/20-3/1

髪を切った。

というのは北京において、です。

 

20日に中国に入国して一週間経った。日本にいた時は、ブログの形で日記を公開するのはあまりしてこなかったんだけど、仕方ない、北京では規制で日本のインターネットの空気は味わえないのです。一人で誰も見ていないだろうところに、放出する。懐かしき資本主義社会と切り離されて寂しさもあるけど、少し昔のインターネットに近い気持ちになれて、これはこれでよいと思う。

続くかは分からないけど、毎日のログを置いておく箱にする。

 

 

1、到着した。

 20の深夜に北京のホテルに着いた。大阪から煙台経由の便で向かったところ、間違えて煙台で入国手続きをし、空港のお姉さんに探し回られてしまい大反省した。(お姉さんやさしかったな…)乗り継ぎは成功した。

 

2、入学した。

 入学しました。諸手続に奔走し、日本語訛りの拙い英語と中国語と相手の温情に頼るふてぶてしさによって全てを乗り切らんとしている。学費が払えずたらい回しになったり、色々あったけどなんとかなりそう。こちらの友人曰く、必要なことが説明に書いてあることなどあり得ないし、システムは毎年変わるから突撃するか電話せよとのこと。(日本の自分の大学もそんな感じなのでどこでもそうなのか、という気持ち。突撃し、電話した。)今は日本でいうところの研究生として在籍している。大学は清華大学といって、中国人学生たちはとても優秀で、誇り高く、親切です。もし中国に生まれていたらここに通う人生は無かったな、と思いながら潜り込んで様々な利点を享受している。私のような留学生もあらゆる国から来ている。

 とりあえず不法滞在だけは避けたいので居留許可申請をしたが、3週間ほどパスポートがないことになってしまった。しまった。しかし紙一枚で私が私である事を証明してくれるなんて、すごいな。

 

2、生活している。

・大都会北京では周知の通りQRコード決済が多く、特に生活に近い、スーパーや自動販売機、コインランドリー、個人商店などはほぼWechatpay(微信支付)かAlipay(支付宝)での決済が主になっている。ということは、身分証明書に紐付けられた中国の携帯番号とスマートフォンと銀行カードがないと、普通に生活すること自体ままならないということになる。現金でもいい?と聞いた時の顔を見るのが辛い。携帯がなくて飢えることってあるんですね。慌てて買いました。個人の生活と身辺情報とが紐づいて大きな誰かに管理されている状態、かなり怖いシステムだな〜と思うけど、なんだかんだQRコード決済、スピード感があって使えれば大変快適。すべてログが残るのでレシートを溜めておく必要もないし…

清華大学はかなり広くて一つの街のようになっていて、ほぼ生活が学内で完結する。ちなみに今は学内の寮に住んでいる。自室で自炊が出来ないので基本的に学内に多数ある食堂で食べているけど、何らかの補助金があるのか、とても安く、美味しい。ちゃんと三食食べて500円いかないくらい。加えて光熱費とWIFIは無料なので東京で普通に暮らしてたときより格段に楽に暮らせている。ただ半期分のはずだった学費が一括納入になったおかげで、頂いた数ヶ月分の奨学金となけなしの預金はポンと消えた。

・自室ですが壁が激薄なのと500Wのドライヤーですらブレーカーが落ちるのがつらい。共用スペースまで降りれば使えるのもありそうだけど、風呂上がりに初対面の人間と英語で交流する元気がない。コインランドリーと乾燥機はたまたま自室と同じ階にあって、便利。これらも微信支付で支払うのだけど、終わったら完了通知を携帯に送ってくれるいい子。東京では徒歩7分のところに通ってたので、この点では随分楽になった気がする。

・授業が毎日朝8時からあるので、規則正しく暮らしています。以上、今の所東京にいたときより便利で健康なのではないか。

・あまりに学内が広いので古くて普通の白い自転車を買った。自転車漕ぐって楽しいね。

・強そうなVPNを年間契約したけどほとんど繋がらない。金盾は厚い。LINEやメールは、奇跡的につながった時に確認しています。業務連絡です。並行世界だね。

・街で断りきれず、途中からこれも経験かな…という気持ちになって美容院で髪を切ってもらった。何事もなかったのは運が良かった。当たった美容師がもてなしマインドが高くて、会話の練習にはなった。知らない人にのこのこ付いていってはいけない。

・北京は思ったより寒くなく、留学のために買ったダウンコートの出番がない。春めいているらしい。空気は当然良くはなく、北京に来てからずっと頭が痛いのもそのせいだと思う。マスクしているのは留学生だけ。

 

3、話す

・お世話になっている教授と、研究室の人たちとご飯を食べたりお茶を飲むなどしている。皆の話を聞いていても全て理解できるわけではないので、あとで翻訳してもらったりしていて、気を遣わせているのが申し訳ない。だけど申し訳なさの理由をただしく伝える語彙も今の所ないのだ。勉強します。

・「〜には、〜という優雅な言い方があります。」、という先生の言い方が優雅だ。「桃李」は学生のことなんだって。

・研究室での日常会話より自分の専門に近い授業の方がやはり聞き取れる。使う語彙は比較的簡単でも、友人同士の会話は人間関係とか文化とかボディランゲージとか前提事項とかあらゆる文脈を含むので、投げ込まれたばかりの人間には難しいよ。どちらも、相手のことを知れば聞き取りやすくなる、ということだと思う。がんばりたい。仲良くなりて〜〜

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何日目かの夕食。これはいっぱい頼んだほう。確か14元(250円くらい)。野菜や豆腐や春雨が入った包子とトマトと牛の腰肉の煮込み、カリフラワー炒めなど。白い袋は飲むヨーグルト。おいしい。

 

そういえば中国のギャルが朝食に4つほど茹で卵を食べているのを時々見るんだけど、流行ってるんだろうか。

明日はアメリカの女子高生と自転車で颐和园に行く。

 

おわり。