Beijing 3/3-5

3/3

頤和園に行った。

ここは「清朝皇帝の夏の行楽地」。ということはベストシーズンは夏なんだけど。とりあえず近場の観光名所は回っておきたいし、大学の中に閉じこもる生活が既に辛くなってきていて、自転車でさっと行ってみた。アメリカからきた女子高生と待ち合わせていく。

頤和園はもともと乾隆帝が「清漪園」として整備したもので、その後円明園と共に英仏連合軍にボロボロにされてから光緒帝が再建、名前を変えて皇帝の夏の行楽地とした、らしいのだけど、その後も何度か戦火に巻き込まれている。そういった歴史を四ヶ国語で記した立て看板が要所要所に立っている。音声ガイドも、レコーダー型のものとQRコードで読み取って解説を訊くものなどがあって、世界遺産ともなるとさすがに手厚い。

大きいカメラは北京の街中ではなかなか怖くて取り出せない。やっと使う機会が来たと思っていたのに、SDカードを忘れて結局写真は激安スマホで撮った。女子高生の良いカメラでお互いを撮り合って、気持ちだけ彼女の年に合わせて3時間ほど歩き回る。彼女がゆっくり喋ってくれる英語と、中国語が混じってぐちゃぐちゃになった私の英語と、お互いの第一次的な欲求や反応だけは中国語で、やりとりする。遠目で日本人かな〜と思った男の子たちがやっぱり関西弁でじゃれていた。

彼女とは「(あの日本語)わかるの?」「わかるよ」とだけ交わした。

 

薄曇りの湖面では楼閣が遥かに柳の枝から覗いている。風情はなかなか漂っていたけれど、この霧は多分雾霾(PM2.5)、皇帝の見た湖とは別物でしょう。この日は丁度スモッグが濃い日で、4時間ほど歩いて頭痛が悪化して、諦めて、帰宅した。文昌院という展示施設では戦火から逃れた文化財が展示されており、VRだのタッチパネルだのとエンターテイメント要素をうまく混ぜていた。

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昆明

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川辺のみなさま

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仏香閣から

湖畔では、おじさんが水筆でおめでたい言葉を端麗に石畳に書く、拍手が起こる、の繰り返し。

この庭園は柳が青くなったほうが綺麗だと思う。夏になったらまた行こうね。

 

3/4

朝6時に起きて食堂に行き、8時からの美術考古学の授業に出る。中国語の勉強をして、夜はこちらの日本人の先輩に大学内を案内してもらう。寮に戻ってジョジョ4部1-2話を数人で見る。

 

3/5

ドライヤーが使えなかったのは私の部屋だけらしい。寮のスタッフさんたちが配電盤をいじってくれて、使えるようになった。留学生寮だからこちらの言葉の拙さに理解もあったけれど、外で暮らすとなるとより辛いでしょう。諸手続や食事も含めて学外だったら絶対に暮らせていない。同じ棟に住んでいる友人は寮のスタッフに誕生日メッセージ カードをもらったらしい。別の部屋の人と間違われてだけど。そんなことあるのか。留学生しかいない棟だからかな。やっぱりやさしいね……(Wordで作ってペラペラの紙に印刷して切り抜いて、その日誕生日の人にあげてるみたい。にこちゃんマークがかわいくて切ないよ)

ちなみに本当に今日誕生日の人は恐らく私の隣室です。パーティーしている理由が分かった、おめでとう。